中医学の不妊治療の考え方 現代医学では革新的な療法や技術が近年目覚しく発展し、妊娠しにくい人々にも子供が持つことができるようになりました。しかし、体外受精、顕微授精、排卵誘発剤ホルモン治療などでは妊娠しやす体質つくりなどはまったく考えないて治療を行うのが普通である。 排卵がないから排卵誘発剤を使う、いい卵子ができたから取って体外受精しようなど体に対して強制的に治療を行います。もちろん妊娠された方も多いですが、もともと体質的にまたは精神的に準備ができてない状況で人工的に治療してもなかなか妊娠できない方も多くいらっしゃるでしょう。 各種検査で何も異常が無いのに妊娠ができない、顕微受精してもすぐ流れてしまうなどは現代医学では理論的に説明できないことが多い。 中医学ではしっかりと説明できる理論をもってますし、何よりも自然妊娠を重視する傾向が強く、妊娠できる体質つくりが何より大事だと考えています。もちろん、中医学のすばらしい所と現代医学のすばらしい所を融合するともっとも良い結果が得られると思います。
|
各項目をクリックすると詳細が見れます
不 妊 症
中
医 学 的 解 説
中医学的理論に基づき不妊症の主な原因は以下の様に分類できる。あくまでも基本的な分類であり、人によっては二つ、三つの原因が混交している場合が多いです。専門家と相談して体質に合ったお薬を飲んでください。
腎陽虚
月経周期が長くまたは無月経、月経血の色が暗い、下腹部の冷え、性欲減退、不感症、腰や膝がだるく力が入らない、小便が近いなどの症状がある。
気血両虚
月経周期が長く、月経血が淡い色で量が少ない、肌にツヤがない、頭のふらつき、めまい、やせる、脱力感などの症状がある。
肝腎陰虚
月経周期が短く、月経血の色が濃い、めまい、耳鳴り、手足のほてり、微熱傾向、寝汗、 口の渇き、足腰がだるいなどの症状がある。
肝鬱気滞
月経周期が早くなったり遅くなったり一定しない、生理痛、生理前に乳房が張り痛くて触れない、脇腹が張って苦しい、
イライラする、ため息をつくなどの症状がある。
痰湿
月経周期が長くなりやすい、または無月経、多量の白色のおりもの、肥満症、めまい、動悸、無力感、顔面や手足のむくみ、胸苦しい、食欲がわかないなどの症状がある。
湿熱
月経周期が短い、月経量が多い、月経色が深紅、下腹部の張った痛み、粘りのある黄色いおりもの、小便が少なく黄色い、倦怠感、下半身が重くてだるいなどの症状がある。
お血
月経周期が不規則、生理痛が強い、月経血にレバー状の塊が混じる、不正性器出血、目の周囲がどす黒い、肩こり、慢性頭痛などの症状がある。
西
洋 医 学 的 解 説
日本では、健常に性行為があって2年間妊娠しない場合を不妊症と定義しています。最近は不妊症の原因になりやすい病気も増加しており、10組に1組は不妊症といわれています。
病因:
妊娠のメカニズムそのものが非常に巧妙にできており、性交、排卵から着床までのプロセスのどこかに問題があると妊娠が成立しません。一人で複数の原因を抱えている場合も少なくないのですが、40%が女性側、40%が男性側、そして20%が双方によるものといわれており、ほぼ男女半々に原因があります。原因としては下記のものがあげられます。
[1]排卵障害
間脳、下垂体系、卵巣の異常により卵が育たない、育っても排卵できないため。
[2]頸管障害(精子が子宮内に入る過程での障害)
頸管は子宮頸部から粘液が分泌され、精子の輸送経路として、また精子の細胞呼吸の培地として重要な役割を果たします。この頸管粘液の産生が質的・量的に障害されている場合。
[3]排卵障害・着床障害
子宮内膜症によって卵巣の内部や周囲に病巣ができたため、卵の発育が妨げられ、排卵が障害される場合。子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、子宮内膜炎や癒着などがあるため、あるいは内膜が厚くならないため受精卵が着床できない場合。
[4]卵管障害(受精卵の卵管から子宮への移動の過程での障害)
卵管が狭い、あるいはつまっているための通過障害のある場合。
[5]男性の原因(精子が子宮内に入る過程での障害、受精の障害など)
間脳、下垂体または精巣に異常があって正常な精子の産生が障害されている場合。または神経系の異常などによる射精不能の場合。
[6]社会的原因
勤務過労などの社会的要因により、排卵に一致して性交をもつことができない場合。
気
に な る 予 算
予算は体質によりいろいろあります。
一ヶ月157500円〜 体質によります。
平均予算: 31,500円