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                   高血圧・低血圧
        


                                        高  血  圧

高血圧の殆んどが、原因のはっきりしない本態性高血圧です。その引き金として 生活習慣病としての高血圧は次のような原因が複雑にからみ合って起ります。

食生活 

食塩の摂りすぎ

ストレスや睡眠不足

嗜好品 過度の喫煙や飲酒

運動不足 肥満 遺伝的要因

高血圧特有の症状がない

高血圧の症状として肩こり、頭痛、頭重、動悸、息切れ、耳鳴り、めまいなどが 起こりますが、これらの症状は、疲れ、ストレスや、かぜ、更年期障害などの病 気でも起こります。高血圧特有の症状という訳ではありません。それらの症状が 出たら一応は要注意です。

                                        低  血  圧 

高血圧症に比べ、低血圧はあまり病気として扱われていませんが、めまいや倦 怠感、頭痛など、低血圧が原因で起こる不快な症状はできれば改善したいもので す。低血圧の特徴は、朝起きるのがつらく、午前中は集中力がなく、体がだるい といった症状があります。一般的に最高血圧が100mmHg以下を低血圧と判断してい ますが、単純に数字だけを見るのではなく、それによって起こる不快な症状が問 題です。低血圧の原因としては、体質の問題や遺伝、食生活、精神的ストレスが あげられますが、病気によって起こる血圧の低下やめまいや倦怠感は、根本の病 気を治すのが先決です。  低血圧の症状は、貧血の症状と似ていて区別がつきません。しかし、低血圧と 貧血は原因が全く違い、その改善方法もそれぞれ違います。貧血は、多くの場合 、鉄不足から血液中の赤血球、またはヘモグロビンが少なくなって起こります。 血液中の赤血球やヘモグロビンの量は、血液検査をしてもらえば分かりますが、 献血をしたときに検査結果を送ってもらうこともできます。  低血圧は、血液のめぐりが遅く、体の場所によっては血流量そのものが少なく なってしまう状態で、急に立ち上がったりしてめまいが起こるのも、血圧が急に 下がることが原因です。

低血圧の改善  

症状は薬で一時的に改善することができますが、食事や運動、ゆとりのある規 則正しい生活で根本的な原因を治さないといけません。  朝、布団から出るのがつらい低血圧。布団の中で少し体を動かして、血のめぐ りをよくしましょう。起きあがる前に、体を縮めたり伸ばしたりするだけでも、 体中に酸素と栄養がいきわたり、体が目覚めてきます。  朝は体がだるく、食欲がないからと朝食を抜くのは逆効果です。最初は少しで もよいので、消化のよいもの、温かいものを食べるよう心がけましょう。  適度な運動を続けることで血のめぐりがよくなります。散歩やストレッチなど 、ラクに続けられる運動を増やすよう心がけましょう。ただし、低血圧の場合、 急に立ったり運動したりすると、めまいや立ちくらみが起きてしまいます。ゆっ くり無理せずが基本です。

漢方では一人一人の体質に合わせてタイプ別に薬を使います。