不 育
症
自然に妊娠することができるのに、胎児が育たずに流産や早産になってしまう病気のことをいいます。 中 医 学
的 解 説
中医学では不育症を堕胎、小産、滑胎と分類します。妊娠12週以内の自然流産を堕胎、妊娠12〜28週以内で形ができての自然流産を小産または半産、堕胎または小産を連続3回以上することを滑胎といいます。
1.堕胎,小産 主な症状:妊娠早期に出血が多く、固まりがあり、下腹部が張って痛いなどの症状は堕胎の兆候である。妊娠して4〜7カ月で、下腹部が痛く、陰部の痛みがあり、羊水が出て、出血がある場合は小産の兆候である。以上の症状以外、息切れ、動悸、めまい、いらいら、吐き気などの症状が伴うことが多い。
2.滑胎 主な症状:流産を繰り返し、虚弱体質で足腰が弱く、動悸、息切れをし、神経質またはうつ傾向がある、生理不順で、流産したあと、妊娠し難く、妊娠してもすぐ流産してします。言わば妊娠力が弱い上保胎能力も弱い体質である。
中医学では不育症を単に流産と考えないで、その人の体質、症状にあわせて処方を選ぶことが大事にしています。西洋医学では原因不明と取り扱うことが多いですが中医学で一人ひとりの症状を中医学理論に基づいて原因を分析することができますので、より良い効果が得られます。
西 洋 医 学 的 解 説
不育症の原因と頻度
1.原因不明:50〜60%
2.内分泌異常(ホルモンバランスが乱れることです):20%
卵巣ホルモンの異常の他に、甲状腺機能の異常、糖尿病、副腎機能の異常なども不育症の原因になります。
3.子宮異常:15%
子宮奇形、子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、子宮内膜症など子宮の形の異常があるものです。
4.染色体異常:4〜8%
夫婦の染色体異常:夫婦ともに健康でも、どちらかが保因者の場合があります。その場合、一定の確率で胎児に異常が生じるため流産や早産が起こりやすくなります。 胎児の染色体異常:通常の流産の半数以上はこのタイプです。
5.感染症:1〜2%
梅毒、トキソプラズマ、クラミジア、ウイルスなどの感染によるものです。
6.免疫的異常
血液型不適合妊娠:母親がRh(−)型の場合に、適当な治療をしないと何度も胎児死亡を起こします。 自己免疫疾患:SLEという病気のかたが治療不十分のまま妊娠すると妊娠中に異常がでやすくなります。
7.その他
全身疾患:心疾患、慢性腎炎、血液疾患など 生活、環境因子 遺伝病
気
に な る 予 算
予算は体質によりいろいろあります。一ヶ月9000円〜 体質によります。
平均予算: 21000円
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