症状や体質により、まちまちですが、当店ではできる限り、患者さんの予算に合わせて出すようにしています。大抵一ヶ月5000円〜35000円です。
西洋薬とはどう違うのですか。また、漢方薬は、どんな病気に向いていますか? 西洋薬(新薬)は、人工的に化学合成された物質がほとんどで、多くは一つの成分で構成されていて一つの疾患、症状に強い薬理作用を示します。それに対して漢方薬は自然の生薬を使用し、一つの処方は原則として二種類以上の生薬で構成され、多くの成分を含んでいるので、様々な症状に対応することができます。以下の病気に漢方が得意としています。 @体質に基づくもの、 アレルギーなど体質のからんだ病気、虚弱者 A長期にわたる慢性的な症状 B検査では異常なしだったが、自覚症状がある場合 C西洋薬治療の対症療法のみで、根本原因の治療ができてない場合 D加齢にともなうもの E病後や手術後、高齢などで体力が低下している場合 Fストレス・心の悩みに関わるもの G不妊症・不育症・生理不順などの婦人病
漢方薬は、飲まれる方の体質や現在のからだの状態、症状の現れ方など(漢方でいう証)から、総合的に判断して処方が決められます。したがって証が合えば、西洋医学的には異なる病名であっても同じ処方を使用することが少なくありません。そのため、幅広い病状・症状に適応することになり、いくつもの効能・効果が期待できるのです。
漢方を他の薬(西洋薬または他の漢方薬)と併用してもいいですか? 最近では、西洋薬と漢方薬の併用も多くなり、それぞれの長所・短所を補い、より効果的な治療が期待されています。薬の組み合わせによっては併用できない場合がありますので、専門家と相談して飲んでください。 自分に効いた薬を同じ症状の他の人に飲ませてもいいですか。人によって飲む薬も変わってくるのでしょうか? 同じ病状を現していても、漢方では、一人一人の証(症状・体質)によって、使われる漢方薬が決められます。自分には効果があったからといって、同じ症状のように見える人に効果があるとは限りません。それどころか、かえって副作用がでることもあります。つい、身近な家族が自分と同じ病気だと思っても、自分で判断せずに、漢方の専門家に相談して、その人に合った適切な漢方薬を服用してください。 漢方薬は長く飲まないと効かないのですか。どのくらいの期間飲み続ければ効果がでますか? 結論から言えば、病気の種類や軽重によって早く効くものもあれば、長くかかるものもありまちまちです。特に漢方薬だから長く飲まないと効かないとは一概に言えません。たとえば、食べすぎや飲みすぎによる一過性の胃腸症状や軽い風邪などの急性病では、処方が合えば一服で効果のでる場合もあります。一方、慢性的に経過する病気や生活習慣病では、食養生や生活養生と共に比較的長期間服用してはじめて効果のでる場合もあります。効果がでるまでの期間は病気や症状によっても異なります。 1〜2ヶ月で軽快する症状や、1〜2年単位で治療を要する場合もございます。症状を引き起こす原因や治療内容によりますが、一般的には、慢性疾患や症状が重篤な場合は、年単位になります。また、病気の予防(再発予防)や体質改善健康目的で漢方薬の服用をご希望の場合は、ビタミン(栄養素)と同じように一生飲み続けていただくことも可能です。 |